HLS動画とは?HLSストリーミングをダウンロード・保存する方法まとめ

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新しい動画配信の技術を採用している動画配信サイトが増え続けていく中、好きなオンライン動画をダウンロードしたり保存したりすることも難しくなっていきます。中ではとくに、オンライン動画仕様のHLS動画のダウンロードと保存が難しくて専門ツールを使わないといけないです。

この記事ではHLS動画とはなんですか、HLSを保存できるツールについて詳しくご解説していきます。さっそく見ていきましょう。

HLS動画とは?HLSストレミングについて

HLSストリーミングとはApple社が開発した動画仕様で、英語の全称はHttp Live Streamingです。

MP4など通常の動画仕様が一つのファイルで全ての情報を格納することと比べ、HLSストリーミング動画は一本の動画を複数のセグメントファイル、つまり断片的な「.ts」動画ファイルからなっています。

そしてすべてのセグメントファイルは一つのインデクスファイル(拡張子は「.m3u8」)によって再生の位置と順番などが決められます。指揮の役割を持つ「.m3u8」ファイルはまたプレイリストファイルと呼ばれます。

HLSストリーミングの仕組みは一般の動画仕様よりもっと複雑に聞こえますが、外見では丸一本の動画に見えて視聴者にとっては違和感はないです。最新のHLS仕様は流行りのH.264やH.265のコーデックを使っているため、ほぼすべてのデバイスで再生可能です。httpの通信プロトコルをベースにしたWeb通信にも非常に向いています。

HLSの動画仕様のメリット

  • VOD(オンデマンド動画配信)とライブ配信の双方に対応しています。
  • 断片的なtsファイルからなるため、HLSストリームが再生を中断させずにネットワークの状態に応じて動画品質を上げたり下げたりすることができます。ネットワークの状態が悪くなっても最大限で動画の再生を維持することができます。
  • HTTPSによる暗号化とユーザー認証に対応しています。動画データはセグメントファイル​として​細かく分割され、AESによる暗号化も可能です。動画コンテンツの安全性が高まります。
  • 断片的なtsファイルからなるため早送り・巻き戻しはもっと自由です。

HLSストリーミング動画の確認方法

さて、動画配信サイトを鑑賞する際、そのサイトがHLS仕様を採用しているかどうかはいかに判別しますか。ブラウザでHLSストリーミング動画仕様を確認する方法をご紹介します。

まずは動画再生のページをWebブラウザで開いて動画の再生を始めたあと、ブラウザのデベロッパーツールを開きます。各ブラウザーでデベロッパーツールを開く方法を下におまとめします。

  • Chrome :右上のアイコン→「その他のツール」→「デベロッパーツール」
  • Firefox:ツールバー「その他のツール」→「ウェブ開発ツール」
  • Safari:ツールバー「開発」→「ウェブインスペクタ」
  • Windows Edge:右上のアイコン→「その他のツール」→「開発者ツール」

開発者ツールで「Network」タブに切り替えてから、検索ボックスに「.ts」を入力して検索します。見ての通り、動画の再生につれて、長さは1秒前後の「.ts」ファイルがどんどん読み込まれます。

検索ボックスにm3u8を入力すると、拡張子が「.m3u8」のファイルも簡単に見つけられます。(.m3u8の後から来る冒頭が「?」のものは一般データトラッキング用のパラメータです。)

従って、この動画配信サイトはHLSストリーミングの動画仕様を使っていることが分かります。

動画配信サイトがHLSストリーミングの形式を使っていることをわかったら、どうやってそこから好きなHLSストリーミングをダウンロードして保存しますか。続いてはHLSストリーミングを保存できる各種ツールを詳しくまとめてご紹介します。

HLS動画をダウンロードできるブラウザ拡張機能4選

HLS Downloader

  • ツールタイプ:ブラウザ拡張機能
  • 料金:無料
  • 対応ブラウザ:ChromeFireFox

このブラウザ拡張機能は完全無料で使えます。名前通りにHLSストリーミングのダウンロードに対応することができます。使い方もめっちゃ簡単です。まずはブラウザの拡張機能商店でこのプラグインをブラウザにインストールします。次にHLS動画の再生ページで動画の再生を始めましょう。

後は、この拡張機能をブラウザでクリックして、メディアのリストから動画タイトルと題名が同じな項目の右にある矢印アイコンをクリックします。

そしてお気に入りの解像度のとなりにある下向きの矢印ボタンをクリックしてダウンロードを始めましょう。自分がTVerでの配信動画を試してみた結果、完璧に動画を保存することができます。

Video Downloadhelper

  • ツールタイプ:ブラウザ拡張機能
  • 料金:有料;無料で利用すると制限あり
  • 対応ブラウザ:ChromeFireFox

このツールもブラウザの拡張機能として使います。各種オンライン動画のダウンロードにかなり役立つツールなので有名です。HLSストリーミングのダウンロードはもちろん、他の各種の動画使用にも対応してます。汎用性が高いです。

ただし、無料で使える回数には制限があります。便利だと思うならプレミアプランの利用をご検討ください。

使い方も前のツールとは大体同じで、インターフェースはもっと読みやすいと思います。ページにあるあらゆるメディアのタイプ、解像度、長さが全部表記されますのでお望みの動画のソースが簡単に見つかるでしょう。

M3U8 Downloader

ブラウザ拡張機能よりもっとWebツールに近いツールです。自動でウェブページに埋め込まれたHLS動画を検出することができないため、自らM3U8ファイルをリンクを見つけ出してからコピーする必要があります。

しかし、AESの暗号化を解除できるので、ほかのツールがダウンロードできない動画をダウンロードするには役立つ可能性が高いです。具体的な使い方は次の記事をご参照ください。

HLS動画を保存・ダウンロードできるソフト3選

ブラウザの拡張機能で動画をダウンロードする問題点は、多くのHLSストリーミング動画は暗号化されているのでダウンロード不可の状況が多いことです。この場合は機能がより整備なストリーム保存ソフトがおすすめです。

これらのソフトを使う要点は動画のインデックスファイルのリンクを正しく見つけ出すことです。この記事の前半では、開発者モードでインデックスファイルを見つけ出す方法が解説されていますので、ご参照ください。

次では、失敗なくHLSストリーミングをダウンロードできる有料ツールソフトの4つをご紹介します。

StreamFab M3U8 ダウンローダー

  • ツールタイプ:PCソフト
  • 料金:基本有料;無料で利用可能
  • 主な機能:HLSストリーミング動画のダウンロード
  • 対応システム:WindowsとMacOSの両方とも

StreamFab M3U8 ダウンローダーはHLSストリーミング動画の保存に特化したPCソフトです。暗号化されたHLSストリーミングもダウンロードできる強力な機能を持っています。

使い方は非常に簡単です。ソフトの内蔵ブラウザを経由して保存したいM3U8動画の再生ウェブページを開きます。そしてStreamFabはそのページにある動画情報を自動で検出してくれます。「.m3u8」のインデックスファイルのリンクを自分で見つけ出す必要がないです。続いては灯った「M3U8」ボタンをクリックして簡単な設定をしたあと動画のダウンロードが始まります。

HLSストリーミングのダウンロードに特化したツールがあまりにも少ないのでこのツールは非常にありがたいと思います。ほかのツールが対応できないサイトでもこのツールが対応できそうで、絶対に使ってみる価値があります。

VideoProc

  • ツールタイプ:PCソフト
  • 料金:基本有料;無料で利用可能
  • 主な機能:動画変換、光ディスクデータの処理、動画ダウンロード、録画
  • 対応システム:WindowsとMacOSの両方とも

VideoProcは動画変換、ダウンロード、録画の機能からなっています。HLSストリーミング動画をダウンロードする場合、動画再生のページからインデックスファイルのリンク(.m3u8)を見つけ出し、そしてダウンロード機能にあるアドレスボックスに貼り付けてダウンロード開始のボタンをクリックします。

HLSストリーミング動画の他、各種のタイプの動画をダウンロードできます。ダウンロードできる動画配信サイトが多いです。

万が一、ダウンロード機能がうまくいかない場合、その便利な録画機能を使って動画を保存することも代わりとなるチョイスです。

Cleverget

  • ツールタイプ:PCソフト
  • 主な機能:動画ダウンロード
  • 料金:基本有料;無料で利用可能
  • 対応システム:WindowsとMacOSの両方とも

上記の二つのソフトとはダウンロード機能について基本的には同じですけど、独自の特性も持っています。

無料で鑑賞できるストリーミング動画に加え、有料のVOD動画サイトから動画をダウンロードすることもできます。例えば、ネットフリックス、アマプラ、Huluなどです。

また、ライブ中のストリーミング動画をダウンロードすることも可能です。しかも、ダウンロードの長さを自分で決めることさえ可能です。ライブ動画を保存する方法を探してる方にとってはかなり重宝するでしょう。

HLSストリーミング動画を保存するとき、インデックスファイルのリンク(.m3u8のリンク)をソフト内部のアドレスボックスに貼り付けてから始めるといいです。

スマホでHLS動画を保存できるアプリ2選

スマホの使用頻度がすでにパソコンを上回ったため、なんとかしてスマホでHLSストリーミング動画をダウンロードするニーズも多くなります。次ではAndroidとiOSで使えるHLS保存のアプリをそれぞれ一つご紹介します。

ダウンロードがうまくいかない場合は、やはりパソコンを使って上記のソフトで、HLSダウンロードを改めて試しましょう。

HLS(m3u8)からmp4への変換、PiP再生―iCap

  • 動作環境:iOS
  • 料金:無料

このiOSアプリは、HLSストリーミング動画など様々動画をダウンロードすることと、動画のバックグラウンド再生が主な機能です。実際に検証した結果、HLSストリーミング動画の保存には有効です。

ここではストリーミング動画ダウンロード機能の使い方だけについてご紹介します。使用方法は複雑ではありません。このアプリには内部のブラウザが設けられています。そこから保存したい動画のウェブページを開いてください。

そしてオンライン動画の再生プレーヤーの近くに,下向きの矢印のようなボタンが出てきます。それをクリックして動画のダウンロードができます。ダウンロード済みの動画はスマホのカメラロールに保存されます。

Lj Video Downloader

  • 動作環境:Android
  • 料金:無料

Lj Video Downloaderはアンドロイド向けのHLSストリーミングダウンロードアプリです。使用感覚は前のアップルアプリとはちょっと違います。ウェブページにある動画を自動で検出してくれるのではなくて、ユーザーが自ら動画の「.m3u8」リンクを入力してからダウンロードをするタイプです。

もちろん携帯でオンライン動画のインデックスファイルのリンクを探すのはちょっと難しいですね。ですので動画再生ページのリンクを入力するのがおすすめです。そして、アプリの提示に従い、ダウンロードの手順を完成すればいいです。

うまくいかない場合は、やはりインデックスファイルのリンクをパソコンから調べた後、ここにもう1回入力して試しましょう。

終わり

今回はストリーミングHLS動画をダウンロードできる有効なツールをご紹介しました。ご注意いただきたいことは、多くのツールは一部のHLS動画配信サイトだけ対応できますので、ダウンロードが上手くいかない場合は、ツールを変えてもう一回試したほうがいいです。

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